二度とないチャンスかもしれない

社宅へもどる案がでて、主人に頼んで会社から一覧をもってきてもらった。

 

引っ越しへの熱は少し和らいでいたものの、ことあるごとにこの市の動向や不動産を見たり、駅近の賃貸マンション1階のテナントがいつまでも入らないことに不安になっていた。

相も変わらず、いつも混雑している高くて小さなスーパーにもうんざりしていた。

 

社宅の一覧は、もらってきてから暫くたっていて、何気なく眺めてみたところ、

 

住みたい地域に新築がたち、募集中とのこと。

その地域は以前すんでいた都内の快特停車駅の1つ隣。

その駅前のスーパーは大きくて断然安いのでよく行ったので知っていた。

 

76平米、家賃は相場より大分安い。そして新築。べつに新築は希望していなかったが、古いよりは良いに決まっている。住人がみんな一斉に入るところも好きだ。

 

快特停車駅の隣…すなわち普通しか停まらない駅なので、乗り換えや待ち合わせはあるだろう。前よりは不便だろう。

 

でも、都内は平坦だ。

ここのようにどこに行っても坂、トンネル、(歩道狭い)、のような自転車にも歩きにも困る土地ではない。

 

気持ちはぐらぐら揺れた。

 

例えばここに申し込むのであれば、家を売り出している証拠を出さないといけない。そして、引っ越しが決まった場合、まだマンションが売れていなくても引っ越ししなければならない。

 

売れないのであればずっとローンと家賃を二重で払わなければならないし、それがイヤなら相場より安くしてどうにか買い手を見つけなければならない。

精神的にもキツイことは目に見えている。

 

主人とも、今、よく話しあっている。